生活を営む上では家計管理管理が必要であり、それは二人暮らしでも当然そう。
今までお互い別々で暮らしていたカップルが最初に直面する問題は生活費をいかに折半するか、そしてどうやって支払いを管理するか、という事だと思う。
この記事では私たち20代同棲カップルがどのように生活費を折半するか、また具体的にどう管理しているかを記載していく。
これから同棲を始めるカップルの皆様に是非参考にしてほしい。
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前提:フェアな折半を心掛ける
家計の支払いについてはお互いの納得感が出るように決めよう。
男性が全額を払うとか、多めに出すという「見栄」は同世代カップルであれば謹んでおこう、長続きはしない。
20代で同棲を始めたカップルはお互いに何かしら仕事をしているケースが多いとは思うので、お互い生活費を出し合う形のほうがフェアだ。
同棲は一時的な感情だけで進むものではなく、しっかり持続させることが重要。
見栄を張らない、等身大の自分たちを受け止めて生活を始めよう。
予算を計算する
さて、家計管理における第一歩としては毎月いくらぐらいのお金が必要になるのか、毎月どの程度必要になるのかの予算を出してみることだ。
例えば費目はこんなところかと思う。
- 家賃
- 水道光熱、Wifi
- 食費
- 日用品
- お出かけ費用
- 二人での貯金
一人暮らしをしていた家で同棲するのであれば今までの家賃や水道光熱費を基に設定する。
同棲に併せて引っ越すようであれ住みたい地域の家賃相場をこのタイミングで見ておくといいだろう。
貯金については中長期的な結婚後の資金というよりは共同生活で必要になってくる家具家電購入の積み立て、ぐらいに思っておくのが良いかもしれない。
また、別途引っ越しが発生するようであれば普段の生活費とは別枠で一時金としてお互い話し合って用意しておくことも必要になってくる。
個人の出費はあえて別々で見ておく
ここでの計算する金額はあくまでも二人で支払う費用を出す部分であり、個人の趣味娯楽等の出費は個々人で管理することとする。
結婚をしてどちらか一方しか仕事ができない状況にいたり完全に二人で一つの財布を使ったりというタイミングであればお互いの趣味娯楽も共同で管理することには一理あると思う。
ただ、結婚をする前はいくら交際をしているとは言え、あくまでも同じ住所にいる別の個人として管理した方がお互いやりやすいのではないかとも思う。
結婚前でお互い自分で稼ぎを得ている状態であれば、趣味なり一人でのお出かけなどの個人の出費はここで見える化する必要はないだろう。
正確性は求めない、その代わり余力を持たせる
勿論金額が毎月決まっているものはその金額を書き出せばよいが、この段階では正確性よりはざっくりとそれぞれの費目の金額感を把握しておくぐらいで良い。
特に今まで一人暮らしをしていたところから二人の生活が始まることで、今までとは違う費目も見えてくるだろう。
また、ギリギリの予算を組むよりは多少多めに見積もってあとから余らせる方がよっぽど良いから分からない部分は少し高く金額を設定しておこう。
ちなみに我々カップルはスプレッドシートで書き出して金額をまとめているので、そこまですることをお勧めしたい。
ざっくりとした生活費の負担割合を考える
冒頭にも記載したが、家計の負担についてはフェアに行こう。
カップルによっては半々でフェアに感じるところもあれば、もちろん収入の差によって割合をいじってもよい。
お互いが納得感を持った計算をするのが肝心。
どちらか一方が頑張っている、という感覚を持たせないのが大事。
お互いの手取りの中で、同じ割合を負担した額を指標にする
納得感が出る一つの考え方として、手取りの中の負担割合を一緒にするという事を勧めたい。
金額的には収入が高い方が多く出している一方で、自分の収入の中での家計に入れる割合は一緒という事で一定の公平感があるだろう。
例えば、片方が手取り320,000円、もう片方が260,000円とし、手取りの40%を家計に入れるとするとこんな感じ。
- 320,000円*40% = 128,000円
- 240,000円*40% = 96,000円
- 合計 224,000円
上記の金額が先に見ていた必要額に釣り合うようであれば良し、不足するようであれば手取りから出す割合を調整するなり、片方の負担を増やすなりで対応することができる。
予算設定とは表裏一体
そもそも前項で洗い出した生活費の額が不相応だったと見えてくることももちろん考えられる。
その場合は費目の洗い出しに戻り予算を見直してみるとよいだろう。
逆に言えば、先にお互いの懐的にどれぐらい出せるか、ということを把握してから具体的な予算を設定する方がすんなり来る人もいるだろう。
いずれにせよ一個の基準として使える額が見えてくるだろう。
費目で分けるのは正直手間
予算管理の考え方の一つで固定費は彼、変動費は彼女、といった形で出費する財布を分けるという考え方もあるが、それは個人的にはお勧めしない。
この分け方については例えば元々どちらかが住んでいた家でそのまま同棲を開始したケースにおいては一定有効かもしれない。
家賃なりWi-Fi代なりはすでに固定で口座引き落としやクレジットカードでの決済の設定ができているのでその切り替えをせずに、残りの細かい変動費を引っ越してきたパートナーに払ってもらうという使い分けも一定理には適っている。
しかしこれは次の観点からやり方としては不適切だと思う。
全体の支出が見えない
お互い別の財布で固定費と変動費を管理することになることから、総額がいくらになったのかということを一覧しにくいのがデメリットの一つ。
もちろんお互いに金額を集計して照らし合わせれば良いことには良いのだが、その手間をわざわざかける必要があるのか?というのが個人的な見解になっている。
変動費の額が不安定
これは変動費を担当する側の気持ちの問題になるが、変動費はその名の通り月によって額が変わってくる。
月によっては自炊を徹底できて出かけずにすごく出費が抑えられた月もあれば、派手に使ってしまう月もありうる。
予算管理がしっかりできていればある程度安定するとは思うが、そうは言っても変動費を負担する側については毎月いくらかかるか目安がつけにくくなるだろう。
不公感を生み出す
前項にも関わってくるが、月によってパートナーとの間で負担額の差が明確についてくるとどちらかに不公平感が芽生えてもおかしくないだろう。
変動費が全然かからない月は固定費担当が払いすぎている感を覚える一方で、変動費が嵩んだ月には変動費担当が「なんで自分ばっか」となってもおかしくない。
普段の買い物も何かと不便
変動費の担当が決まっているということは、変動費担当の方が普段財布を開く係になるということにもなり得る。
この場合、日常の買い物も変動費担当が主体的に行く必要性があるのではないだろうか。
固定費担当が買い物に行った時の精算方法を考えという検討材料をさらに一つ増やすことになるだろう。
以上を踏まえても、あくまでも総額ベースでの負担割合を考える方が管理コストが少なく楽だと思って、我が家では総額に対する按分を考えてることにしている。
☆どちらかが固定費を払っている場合の管理方法
精算は始めは割り勘、いずれは共同カードを作ることがおすすめ
さて、あとは普段の買い物をしたうえで、設定した予算と按分に応じて実際の支払いを行うことになるが、同棲の場合はこれも一苦労。
というのも、共通の銀行口座を開設したり家族カードを作るという事はまだできない。
そのため、例えば月内でいくらお金を使ったのかをまとめて集計したうえで、実際に各々の負担額を精算するという形になってくる。
全体の使用額や差し引きの精算をする上での便利なサービスをここでは紹介をさせていただく。
まずは手軽に割り勘サービスWalicaを使ってみる
お互いの負担額を一緒にするという完全割り勘スタイルで行く場合は手っ取り早く計算をするのはWarica(ワリカ)が良い。
月単位で出費を管理して、割り勘をするといった模様。
Warikaは基本5:5での割り勘の精算になるので、完全折半のカップルであればシンプルに誰がいくら負担したかを残しておくだけで良くて、最悪これだけでも十分ではあると思う。
立替額のやり取りは銀行振り込みなりPayPayなり、よしなにやってくれればよい。
一方で、負担額の割合が異なる場合はそれぞれの支払額を集計したうえで、もともと立てていた個人の支払い額の予算と実際の支払額を突き合わせてこまごまと計算をしていく必要がある。
また総額どの費目にいくらを使ったのが見えにくくなるのも一個懸念事項としてはあるのでこの辺りも注意が必要だ。
Warikaももちろん便利なサービスではあるが、基本的には短期的な立替や特別な旅行のタイミング等で使うのが良いだろう。
共同のプリペイドカードを作ると便利
おすすめは共同出費用の入金先を用意し、そこからお金を使う事だ。
同棲生活を始めたのであれば、少なくとも結婚をする前段階ではぜひ共同のカードを作るのを推奨したい。
我々カップルはB/43のペアカードを同棲し始めてから1年間大変愛用させていただいているのでこの場で軽く触れさせていただきたい。
B/43はプリペイド式のカードで、クレジットカードのようにVISA対応のお店で決済できる。
こちらのカードで一つの共同口座に二人で入金をして、互いが持っているカードでの支払いを行うとその口座の残高から引き落としがされる、というような仕組みになっている。
今までのプロセスを踏まえると
- 全体での予算を設定
- お互いの負担割合を検討
- それぞれが負担する額をB/43のカードに入金する
といった流れで普段の買い物で使い勝手の良いカードを使用して、二人で共同の出費ができる、という寸法だ。
カードを使い分けることで個人の出費と二人での生活費も別財布になるので、特に家族カードを作られない結婚前の同棲カップルにはぴったりだろう。
加えて、B/43のアプリ内で各費目の予算設定と家計簿管理までできるという優れもの。
これを駆使することで、食費や日用品、ちょっとしたお手掛けやデートの支払いも圧倒的にスムーズになるのでぜひご検討いただきたい。
念のため、こちら使用することを決めた際に使えるような紹介コードも記載しておく。
同じプリペイドカードであればKyashも有効だろう。
こちらのカードも同じように共有口座に一定額を入れて、二人で使うという使い方ができるとのこと。
それに加えて、B/43とは異なりApple Pay/Google Payを介してQUICPayを使るため普段使いではかなり使い勝手が良いだろう。
※私ごまおも元々Kyashユーザーだったが同棲直前で解約をして、解約後の再契約不可期間の前に同棲が開始したためやむなく見送ったという背景はここだけの話だ。
定期的な振り返りと微調整
最初に立てた予算はあくまでも仮案であるという気持ちでいてほしい。
一人暮らしをしていた人にせよ、実家暮らしだった人にせよ、二人での生活を始めてから気づくところもたくさんある。
二人での暮らしが思った以上に楽しくて想定より使いすぎる、なんてことはざらにある。
その実績を踏まえて、反省して節約を心掛けるもよし、もう少し高めに予算を設定するも良し。
繰り返しPDCAを最終的に黒字になることを目指していこう
まとめ:無理しない、隠さない
同棲を始めた二人暮らしはとにかく楽しいことばかり。
だからこそ、予算管理という最初の難関に挫けないよう頑張っていただきたい。
しっかり二人で話し合い、お互いが無理をしない、無理を隠さない形で徐々に予算管理を仕上げていってほしい。